2025.10.23
古民家に、新しい光を迎える。かつらぎ町N邸 Vol.1
今日の現場は、木の香りと機械の音が響く作業日。
古い柱が語る記憶と、あたらしい木の香りが混ざる空間。
解体から始まった時間が、ようやく“形”を持ちはじめました。
現場には、少しずつ未来の暮らしの輪郭が見えてきています。
一枚の板、一つの部材を仕上げるたびに、少しずつ新しい空間の形が見えてきます。
見た目は地味な作業に見えても、職人の感覚と経験がぎゅっと詰まった大切な時間。

長い時間を支えてきた梁の下で、今日も静かに作業が進んでいます。
電動ノコの刃先が木を切る音、ほこりの向こうに見える光。
手を加えるたびに、この家が再び呼吸を取り戻していくようです。

机の上に広げられた図面と、奥に並ぶ木材。
何度も検討を重ねた線のひとつひとつが、少しずつ「かたち」になっていく時間です。
この空間に新しい息吹を吹き込むために、今日も現場では丁寧な手仕事が続いています。

新しいサッシが入り、少しずつ現代の暮らしに近づいていく室内。
奥には、これまで支えてきた梁や壁の姿も残ります。
古さと新しさが交わるこの瞬間こそ、リノベーションの醍醐味。
“残す”と“変える”の間で、最適なかたちを探る日々です。
完成までは、もう少しかかります。
けれど、この“途中”の姿こそが、リノベーションの醍醐味。
古いものと新しいものが混ざり合う、この瞬間を、これからも丁寧に記録していきたいと思います。
次回の変化もどうぞお楽しみに。